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馨り
2008.05.28 |Category …【銀雨】深都貴
着替えなくちゃ…
起動が解ければ、洋服。
本家には異質過ぎる姿。――まるで、今の私。
着物を用意し着替えて、ふと 机を見た。
長く、この部屋に居なかったのに 埃も被っていないところをみると
居ない間もちゃんと掃除をして、管理してくれていたのだろう。
――あれ?
何気なく弄った小物入れから、異質な物が出てきた。
これは…
「ネクタイ…ピン?」
着物が基本の花乃宮に、まして私の部屋の、私の小物入れの中。
ありえないありえない
でも、これは……
「香水が付いてる? …あ、………めぐる…の」
どうして、ここに貴方の馨りがあるの?
諦めようと、忘れようと思ったのに…
頬を伝うものを拭う事も出来ず、ネクタイピンを抱き込む。
――その馨りに優しく抱かれた気がした。
起動が解ければ、洋服。
本家には異質過ぎる姿。――まるで、今の私。
着物を用意し着替えて、ふと 机を見た。
長く、この部屋に居なかったのに 埃も被っていないところをみると
居ない間もちゃんと掃除をして、管理してくれていたのだろう。
――あれ?
何気なく弄った小物入れから、異質な物が出てきた。
これは…
「ネクタイ…ピン?」
着物が基本の花乃宮に、まして私の部屋の、私の小物入れの中。
ありえないありえない
でも、これは……
「香水が付いてる? …あ、………めぐる…の」
どうして、ここに貴方の馨りがあるの?
諦めようと、忘れようと思ったのに…
頬を伝うものを拭う事も出来ず、ネクタイピンを抱き込む。
――その馨りに優しく抱かれた気がした。
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