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暗いまどろみ
2008.05.30 |Category …【銀雨】深都貴
兄さまの夢を見て、目が覚めた。
繰り返し聞かされる、教えられる…夢の中でまで 言われるとは思わなかった。
外が明るい、きっと鎌倉に居れば とっくに起きて居なければいけない時間なのだろう。
「気持ち……悪い」
起きようと思ったが、全身が気だるく力が入らない。
首の後ろがぞわぞわする。
そして、胃のあたりがむかむかして とにかく、気持ち悪かった。
「……やる事なンて無いもの、丁度……良いわね」
きっと、熱が出ているんだろう。
誰かが来るまで、このまま寝ていよう 何もする気が起きないのだし、早く治す必要もないのだから。
…誰も来なかったら、風羽兄さま以外に誰も来なかったら…
「私には本当に きっと、何も無い 価値の無いって 事になるンでしょう、ね」
貴方はきっと否定してくれるけど、その貴方を振り払ったンだもの……
あぁ、床の軋む音がする……また、風羽兄さまが……
繰り返し聞かされる、教えられる…夢の中でまで 言われるとは思わなかった。
外が明るい、きっと鎌倉に居れば とっくに起きて居なければいけない時間なのだろう。
「気持ち……悪い」
起きようと思ったが、全身が気だるく力が入らない。
首の後ろがぞわぞわする。
そして、胃のあたりがむかむかして とにかく、気持ち悪かった。
「……やる事なンて無いもの、丁度……良いわね」
きっと、熱が出ているんだろう。
誰かが来るまで、このまま寝ていよう 何もする気が起きないのだし、早く治す必要もないのだから。
…誰も来なかったら、風羽兄さま以外に誰も来なかったら…
「私には本当に きっと、何も無い 価値の無いって 事になるンでしょう、ね」
貴方はきっと否定してくれるけど、その貴方を振り払ったンだもの……
あぁ、床の軋む音がする……また、風羽兄さまが……
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